新年度の時間割は、もう確定していますか。
多くの学校では、その答えは「はい」です。職員室の壁に貼られた表、共有フォルダの Excel、他ソフトから書き出したファイル——現場で実際に回している時間割は、すでにどこかにあります。
一方で、「その確定した時間割を、クラウドの時間割サービスにもう一度入れる」となると、話は急に重くなります。いまあるファイルで運用できているのに、なぜわざわざ? 個人情報を外に出すのは大丈夫? 読み取りを間違えたら?
この記事では、時間割作成システム「コマドリ」に確定した時間割を取り込むと、先生のどんな仕事が進むのかを整理します。時間割担当の先生を主な読者に、授業時数の把握に関心のある教務主任の先生にも向けて書いています。
「作る」と「確定したあとを通年で回す」は別の仕事
時間割まわりの苦労は、「新学期までに組む」ことに集約されがちです。その時期の先生方にかかる負荷は大きい。
ただ、確定したあとも仕事は続きます。
- 年度途中で「この教科、時数は足りているか」と聞かれる
- 来年度、またゼロから組み直すのかと気が重い
- 休講や振替のたびに、紙と Excel のあいだで記録がずれる
これらは「組む」こととは別の、確定した時間割を前提にした通年の仕事です。コマドリが確定した時間割の取り込みを重視しているのは、この通年で発生する課題の解消に取り組むために必要なステップだからです。いま手元にある確定時間割のファイルを持ち込めることが、コマドリ以外の手段で時間割を作っている学校にとっても通年の課題を解決する入り口になります。
サポートする仕事①:授業時数の把握(教務主任の状況)
「3年生の理科、時数は足りていますか?」
こう聞かれたとき、その場で答えられる先生は多くありません。祝日・行事・学級閉鎖・休講が学級ごと・教科ごとに不均等に積み重なり、Excel の月次集計では発見が遅れやすい——その構造は、別記事「授業時数の未達リスクを一瞬で把握する」で詳しく書いています。
集計の土台になる「いま運用している時間割」がシステムにないと、ダッシュボードは動きません。コマドリ外で時間割を確定した学校ほど、時間割の取り込みは時数を見える化するための前提作業になります。
確定時間割が入っていれば、ベースとなる時間割と集計開始日を選ぶだけで、前日までのペースが遅れ順に見えます。把握そのものに数時間かける状態から、「朝、上から数行を確認する」状態に仕事が変わります。
サポートする仕事②:来年度の前例(時間割担当の状況)
来年度の編成が始まると、よくあるのが「去年どう組んでいたか」の探し直しです。共有フォルダの版が複数あり、どれが最終か分からない。担当が代わっていて、意図が口頭でしか残っていない。
確定時間割がコマドリにあると、今年現場が受け入れた時間割そのものが残ります。ゼロから組み直すのではなく、前年の配置や制約の蓄積を土台に次年度へ進められます。
サポートする仕事③:変更・代打の土台(運用の状況)
確定したあとの日常は、時間割の全面作り直しではなく、部分的な変更の連続です。休講、振替、行事によるコマの入れ替え。代打を誰に頼むかの判断も、いまの配置が見えていないと感覚頼みになります。
コマドリでは、確定した時間割を前提に先生の代打を提案したり、授業変更を記録し、それが授業時数の集計にもつながります。確定時間割がデジタルにあり、変更の記録と時数が見える——その土台をつくる入口が、時間割の取り込みです。
紙と Excel だけだと、変更のたびに「本当の最新」がどこにあるかが曖昧になります。時間割の取り込みは、その曖昧さを減らすための一手です。
「コマドリに入れる」ことへの不安について
取り込みをためらう理由として、よく聞くのが次の二つです。
- 個人情報(教職員名など)を外のサービスに入れる抵抗
- 読み取りミスや、既存データを壊すことへの不安
コマドリの取り込みは、既存のコマ組みを上書きしません。新しいコマ組みとして追加されます。取込後しばらくは、ワンクリックで元に戻せるロールバックもあります。「試してみて合わなければ戻す」ができます。
アップロードした Excel そのものは、取り込み機能では保存しません。解析のために一時的に扱うだけで、取込が終われば残りません。後述の実ファイル収集キャンペーンでご提供いただく場合だけ、改善目的に限り仮名化して保管します。学校ごとの許可の取り方は自治体・設置者によって異なるため、現場のルールに沿ってご判断ください。
ご協力のお願い:実ファイル収集キャンペーン
コマドリは、標準的な表形式に加え、教員軸のマトリックス表など、現場で実際に使われている Excel の取り込み対応を進めています。一方で、学校ごとの表の形は多様です。クラス軸の表や独自のレイアウト——実物を見ないと、どこまで読めるべきかが決まりません。
そこでいま、いまお使いの時間割 Excel ファイル(.xlsx / .xls)のご提供を受け付けています。現在の取り込み機能が読める形式に合わせ、今回の募集は Excel のみです。
- 目的: 取込機能が実校の Excel フォーマットで通るかの確認と、対応改善のため
- 対象の例: 今年度確定の Excel、教員別/クラス別の表
- 扱い: ご協力は任意です。お預かりしたファイルは改善目的に限り、社内では仮名化して保管します。いつでも撤回のご連絡をいただけます
- あわせて: 差し支えなければ、15〜30 分程度のオンラインでのお話(確定ファイルの置き場所や、ソフトへ入れたときの手間など)もお願いすることがあります
ご協力いただける場合は、お問い合わせフォーム から、お問い合わせ種別に「その他」、本文の先頭に「実ファイル収集キャンペーン」とご記入のうえご連絡ください。折り返し、送付方法と取り扱いのご説明をお送りします。
まとめ
- 確定したあとも、時数把握・来年度編成・変更の記録という通年の仕事は続く
- その土台になるのは、現場で回している確定時間割そのもの
- コマドリへの取り込みは、生成の代替ではなく、確定盤を通年の仕事につなぐ入口
- 既存データは壊さず新規のコマ組みとして追加でき、合わなければ戻せる
- 実フォーマットへの対応強化のため、実ファイルのご提供を募集中
コマドリは、時間割の作成から授業変更・授業時数管理まで、学校の時間割運用を通年で支えるクラウドサービスです。いま使っている時間割の取り込みにも対応しています。
